円谷プロに関する嘆願書

株式会社ティー・ワイ・オー　吉田博昭様

初めまして。　私は円谷プロを代表するウルトラシリーズのファンで一保護者です。
今回の円谷エンタープライズの子会社化に向けての日経新聞の広告を拝見したあと、北陸の地よりとても悲しいニュースが流れて参りました。
「ウルトラマンスタジアム休館のお知らせ」です。
ウルトラマンスタジアムは石川県能美市にありとても大都市と言われる所でもなく、こじんまりした施設でした。しかしスタジアムのスタッフの皆さんには、毎日いろんな場所からやってくるウルトラファン親子にとてもあたたかい接客をしておられました。
そんなスタジアムが11月4日をもって休館というニュースを聞き、いてもたってもいられなくなりこの嘆願書を書かせていただいた次第です。
休館まで二週間という期間は余りにも短すぎます。
閉館ではなく休館という事ですが、このクリスマスや年末年始に予定されていた親御さんも沢山いらっしゃると思います。
いつ再開されるのか、そしてあのスタッフさんたちにまた会えるのか、お伺いしたく存じます。

そして日本テレビ系列で放映されたニュースを拝見しまして、少々申し上げたい事があります。
まずミニチュア撮影の件ですが、こちらは円谷プロさんの伝統芸能のようなもの。手作りの匠の工芸品をあからさまに否定されたように受け取りました。非常に理解に苦しんでいます。
御社の傘下でドワーフの「どーもくん」や「こまねこ」が大好きなだけに残念に思っています。
CGの多用も飽きます。子どもたちが見るのは着ぐるみといわれる重量感あるアクションです。
スーツアクターさんの存在しないウルトラマンはもうウルトラマンではないと思います。
3DCGのウルトラマンや仮面ライダーやアンパンマンを子どもたちは必要としているか?　私はそうではないと思います。

資金難にあえぐ円谷プロさんを救っていただいて、とても感謝しています。
しかし私たち親子やウルトラファンが愛するスタジアムや直営施設、ウルトラマンフェスティバルやいろいろなアトラクションショーなど、生で感じる事が出来る機会を取り上げないで下さい。
昨今子どもたちを取り巻く悲しいニュースが増えています。
どうかいつでもいつまでもウルトラマンと楽しく触れ合える場所を提供していただきたくお願い申し上げます。
2007年10月24日
(記名し捺印しました)

「あまりにも少数の異常な愛着にこだわってはいけない」と仰られていたようです。
少数を多数にするのは難しいかもしれませんが、少数は少数なりに反論させていただきたく思います。